【スプリンターズステークス2025予想】高速決着必至!データや適性から導く本命馬は!?

加藤雅大 Masahiro Kato

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Jiji Press

9月28日(日)に秋のスプリント王決定戦、スプリンターズステークス(G1)が中山競馬場芝1200mを舞台に行われる。今年は春秋スプリント連覇を狙うサトノレーヴや昨年覇者のルガル、2年連続で3着のナムラクレアなど一流のスプリンターが揃った。

本記事では過去のデータからレースを分析。本命馬や危険馬とともに、買い目を展開していく。

◆スプリンターズステークス レースの特徴

初めにスプリンターズステークスが行われる秋の中山芝コースは野芝での開催。そのため時計が速くなりやすく、勝ち時計は例年1分07秒台の高速決着となる。

また、舞台となる中山芝1200mはスタート後から直線途中まで坂を下っていき、最後には急坂が待ち受けるコースレイアウト。そのため道中のペースは速くなり、スプリンターズステークスは過去10年で前後半3Fがスローペースになった年は1度もない。

基本的にはハイペース必至の高速決着。スプリント特有の圧倒的な「スピード」と中山競馬場の急坂に対応できる「パワー」が求められるレースだ。

◆スプリンターズステークス 枠順別成績

1枠【2-2-4-12】勝率10.0% 連対率20.0% 複勝率40.0%

2枠【1-2-1-16】勝率5.0% 連対率15.0% 複勝率20.0%

3枠【1-0-4-15】勝率5.0% 連対率5.0% 複勝率25.0%

4枠【3-2-0-15】勝率15.0% 連対率25.0% 複勝率25.0%

5枠【1-2-0-16】勝率5.3% 連対率15.8% 複勝率15.8%

6枠【0-1-0-19】勝率0.0% 連対率5.0% 複勝率5.0%

7枠【2-0-0-18】勝率10.0% 連対率10.0% 複勝率10.0%

8枠【0-1-1-18】勝率0.0% 連対率5.0% 複勝率10.0%

※過去10年

中山芝1200mのコース形態や馬場状態から、道中で内のポジションを取れる馬が有利。1枠~4枠は【7-6-9-58】、対して5枠~8枠は【3-4-1-71】と過去10年で馬券内の3分の2以上が1~4枠までの枠の馬。

特に好成績を収めるのは最内「1枠」で、直近4年連続で3着以内に好走中。2022年8番人気1着のジャンダルムや2021年10番人気3着のシヴァースなど人気薄も馬券に絡んでおり、この枠の馬は必ず抑える必要がある。

◆スプリンターズステークス 脚質別成績

逃げ【0-2-1-7】勝率0.0% 連対率20.0% 複勝率30.0%

先行【4-4-2-26】勝率11.1% 連対率22.2% 複勝率27.8%

差し【5-4-3-48】勝率8.3% 連対率15.0% 複勝率20.0%

追込【1-0-4-48】勝率1.9% 連対率1.9% 複勝率9.4%

※過去10年

スプリンターズステークスは前半3F 32秒~33秒前半までの速い通過タイムとなるものの、高速馬場の中山で前の馬のスピードは落ちない。そのため馬券の中心は先行馬で、直近5年中4年は道中3番手以内で通過した馬がレースを制している。逃げ馬の後ろで道中を追走して、直線であっさり交わせられる馬が最も勝利へ近い。

このレースは上がり3Fで6位以下の馬でも【4-4-3-85】。4勝をあげており、ラスト3Fの末脚よりも、内前好位のポジションでレースを展開できるかが大きな鍵となる。

反対に不調なのは追込馬。勝利は2020年脅威の末脚で制したグランアレグリアだけ。あれほどの名馬級でないと差し切るのは容易ではない。

スプリンターズステークス2025予想

本命④ママコチャ

一昨年スプリンターズステークス覇者。今年の4戦は【1-2-1-0】で全て馬券内と、6歳にして未だ成長を続ける一流スプリンター。

この馬の魅力は安定した先行力。重賞2勝はいずれも前のポジションからレースを展開しており、スプリンターズステークスに最もマッチする。今回与えられた枠は「2枠4番」。これ以上ない枠で、スタートから絶好のポジションを取れる。

また、スプリンターズステークスの過去10年で、オーシャンS勝ち馬が同年のスプリンターズSへ挑戦した場合は【1-4-0-1】。なかなか勝ち切れてはいないが、連対率高く好成績。この馬にとって枠・脚質・直近成績全てでマッチ。馬券の軸としては申し分ない存在だ。

対抗②ヨシノイースター

直近4年連続で好走している「1枠」をゲット。中山芝1200mはこれまで【2-0-1-1】で、唯一の馬券外も4着とこの舞台では高い適性を見せている。

特筆すべきは昨年4月の春雷ステークス。3着には敗れてしまったものの、勝ち馬サトノレーヴとは0.1秒差。今回好枠を手にしたことをふまえると逆転があっても不思議ではない。

前走セントウルステークスこそ7着に敗れたが、不得意の左回りと度外視できる結果。1枠から好位のポジションで立ち回れれば、2022年ジャンダルムのように波乱の一発があってもおかしくない。配当妙味も大きく、狙いたい存在だ。

危険⑦サトノレーヴ

昨冬の香港スプリント3着以降、高松宮記念制覇など国内外4戦連続で好走中。世界の強豪馬相手に成績を残していることからも実力はトップクラスで間違いないが、洋芝や海外などタフな馬場での好走例が多く、高速決着には不向き。

中山芝1200mでは4戦3勝と好成績も、気になるのは唯一敗れた昨年のスプリンターズステークス。致命的な出遅れがあったとはいえ、速いペースの追走に精一杯。7着と持ち味を全く出し切れずに敗れている。

高松宮記念とスプリンターズステークスでは、求められる適性も大きく異なってくるだけに春のパフォーマンスがそのまま出し切れるかどうかには疑問が残る。

スプリンターズステークス2025の印

◎④ママコチャ

〇②ヨシノイースター

▲⑪トウシンマカオ

☆⑧ペアポルックス

△①、⑥、⑦、⑬、⑮

スプリンターズステークス2025の買い目

  • 単勝④(1点)
  • 馬連④ー①②⑥⑧⑪⑬(6点)
  • 3連複フォーメーション④ー②⑪ー①②⑥⑦⑧⑪⑬⑮(13点)

計20点で勝負。

 

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加藤雅大 Masahiro Kato

スポーティングニュース日本版コンテンツライター。愛知県出身。大学卒業後、テレビ局でスポーツ番組の制作に携わり、幅広い競技に関わる中でスポーツの奥深さに魅了される。現在はスポーツライターとして活動しており、競馬を中心に、野球やサッカーも担当。レースや試合の展望はもちろん、データや戦術、駆け引きといった要素にも注目。多角的な視点からスポーツの魅力を伝える。