6月15日、中央競馬の上半期の総決算、第66回宝塚記念(G1)が開催される。
ここでは、昨今話題のAIチャットボットサービスを用いて今年の宝塚記念の1着馬、2着馬、3着馬の予想を出力。先週の安田記念はGrokとGeminiがジャンタルマンタルを馬券圏内には予想したものの本命の印を打てず。9番人気で2着激走のガイアフォースはどのAIも評価できなかった。
今週の宝塚記念は上半期の総決算となるグランプリ。AIの大当たりで上半期を締めくくりたい!
Geminiが3連単ズバリ的中の日本ダービーAI予想の回顧記事はこちら!
AIに質問した内容
今回も安田記念に引き続き、Open AI社のChat GPT、X社のGrok(グロック)、Google社のGemini(ジェミニ)を用いて宝塚記念を予想。それぞれチャットボットには出走馬に関する情報を与えた上で、宝塚記念の1着から3着までの独自の予想を根拠を提示するとともに出力するよう質問した。チャットボットに与えた情報の詳細は以下の通り。
- 枠順
- 血統
- 通算成績
- 前走成績
- 鞍上
- 調教師
Chat GPTの予想
先週は的中こそしなかったものの大胆な大穴予想を披露したChat GPT。次は結果で驚かせたい今週の予想はこちら。
- 1着:レガレイラ
- 2着:ベラジオオペラ
- 3着:ロードデルレイ
1着には有馬記念からのグランプリ連勝を目指すレガレイラを指名した。2,500メートルのG1を既に制していることからスタミナを求められる阪神の2,200は問題ないとジャッジ。メンバー唯一の牝馬で負担重量が他より2キロ軽く、本馬の末脚も活きる可能性が高いとしたようだ。
2着はベラジオオペラの予想。コースレコードで制した前走の大阪杯含め阪神コースは4戦4勝とめっぽう強く、先行力を活かしてのレースに期待とのこと。しかし距離適性や斤量を考慮し、レガレイラよりは一つ下の対抗の評価とした模様だ。
3着予想はロードデルレイ。大阪杯では同じロードカナロア産駒のベラジオオペラに敗れはしたものの1馬身差と詰め寄った。先行型のベラジオオペラとは異なり鋭い末脚が武器で、管理する中内田厩舎と鞍上の川田はおなじみの強力タッグ。ここでも好走可能とChat GPTは位置付けた。
Grokの予想
安田記念は本命のシックスペンスが誤算。雨の影響でやや時計のかかる馬場になっていたアンラッキーもあった。ジャンタルマンタルとソウルラッシュを予想に含めることはできていただけに、巻き返しに期待したい今週の予想はこちら。
- 1着:レガレイラ
- 2着:ベラジオオペラ
- 3着:ロードデルレイ
なんと1着から3着までChat GPTと全く同じ並びとなった。レガレイラはやはり有馬記念の勝ち馬であることが高い評価に繋がっている模様。近年の宝塚記念は牝馬が馬券に絡むことが多いこと、鞍上の戸崎と管理する木村厩舎が今年に入ってからのG1でも活躍していることなども本命評価の決め手となったようだ。
ベラジオオペラについてもChat GPTと同じく大阪杯連覇で示した阪神適性を中心に評価。対抗評価となった理由も適性と斤量とのことだった。ロードデルレイは戦績の大崩れのなさや前走2着の勢い、名手川田の存在、中内田厩舎の仕上げ力を評価してこの評価となった。
その他の注目馬にはドゥレッツァとメイショウタバルをピックアップ。前者は海外遠征からどれだけ疲れが抜けているか、後者は距離への不安を考慮し3着以内の予想には含めなかったとのことだ。
Geminiの予想
先週はGrokと同じくソウルラッシュとジャンタルマンタルを3着以内には含められていたものの、ガイアフォースを指名できなかったGemini。日本ダービーでは3連単ビタ当てに成功しているだけに、もう一度ズバリ予想が見たい今週の予想はこちら。
- 1着:ドゥレッツァ
- 2着:ベラジオオペラ
- 3着:レガレイラ
Chat GPTとGrokとは打って変わりGeminiはドゥレッツァに本命の印を打った。前走ドバイの舞台で3着に好走した世界レベルの能力があるとし、3歳時に菊花賞を制していることからスタミナ能力も十分と評価。父ドゥラメンテは阪神巧者タイトルホルダーを輩出していることにも言及した。遠征明け初戦で状態面がどうかも、先行力の高さは初挑戦の阪神の内回りコースでも活きるとジャッジ。1番手評価となった。
2着には「ドゥレッツァを打ち負かす可能性が最も高い」としてベラジオオペラを指名。やはり阪神実績はメンバーの中でも抜けており、最内枠を引いた幸運から得意の先行策に持ち込める可能性も高いとした。距離延長に関しても母父ハービンジャーの血で対応することは可能との見解。実績のスケール感や距離適性の面で本命はドゥレッツァとしたものの、こちらの評価も高い模様だ。
3番手評価には他2つのチャットボットが本命としたレガレイラが挙がった。印こそ単穴なものの、有馬記念覇者の実績はメンバートップクラスと言及。父が2019年の宝塚記念で6番人気3着と好走したスワーヴリチャードで血統面から推せる部分もあり、斤量の恩恵も大きいとした。有馬記念以来の骨折休養明けや大外枠が不安材料なものの、自慢の末脚で馬券圏内の好走は可能と結論づけた。
各AIの予想の考察
抜けた存在が不在で穴どころにも面白い馬が揃った今回の宝塚記念だが、AIの予想はどれも似たような指名になった。やはり阪神巧者ベラジオオペラへの評価は高く、全てのチャットボットが2着に予想した。
唯一Geminiのみが馬券圏内に予想、さらに本命評価としたドゥレッツァは乗り方がカギとなる馬で、先行意識の強い横山武史とのコンビでどのような味を出すのか興味深い。自己条件を走っていた頃は差しでも結果を出しており、鞍上や調教師の作戦に注目だ。
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