日本時間13日(現地時間12日)時点でナショナルリーグ西地区首位に立つロサンゼルス・ドジャースは今オフ、シカゴ・カブス所属のカイル・タッカーの獲得に動くのではと噂されている。球界屈指のスター外野手を補強できれば間違いなく戦力アップにつながるが、ある球団によって実現が阻止される可能性もあるかもしれない。米メディア『ニューズウィーク』が報じている。
今季のドジャースはマイケル・コンフォートが左翼、アンディ・パヘスが中堅、テオスカー・ヘルナンデスが右翼を主に務めているが、コンフォートは打撃不振に改善の兆しが見られず、テオスカーも後半戦に入り攻守で精彩を欠く場面が目立つ。こうした事情もあり、今オフは外野が重要な補強ポイントとされているが、新戦力候補として有力視されているのがタッカーだ。
現在28歳のタッカーは走攻守をハイレベルで兼ね備えた左打ちの外野手で、これまでにシルバースラッガー賞1回(2023、外野手部門)、ゴールドグラブ賞1回(2022、外野手部門)、オールスター選出4回(2022-2025)など豊富な実績を残している。昨年12月にヒューストン・アストロズからカブスへトレード移籍した後、今年1月に1年1650万ドル(約24億3700万円)の契約を締結。その契約が満了する今季終了後の去就が注目されている。
タッカーの去就について、同メディアは「市場で最も争奪戦が繰り広げられる選手となる見込みで、ほぼ全ての有力チームが彼の獲得に動く見通しだ。最近ではUSAトゥデイのボブ・ナイチンゲール氏が、ライバル球団の幹部らはドジャース入りを予想していると報じた」とドジャース優勢とみられていることを紹介。
その一方で、「アナリストのジム・ライリー氏は異なる見解を示し、カブスとの入札合戦の末、タッカーは最終的にニューヨーク・ヤンキースに加入すると予測した。彼は『最終的にはヤンキースが入札合戦に勝つと確信している。タッカーとアーロン・ジャッジ、左右の強打者の組み合わせはまさにパワーコンビと言える。ヤンキースはそれを望んでいるはずだ。彼らが入札で負けることはないだろうし、ノーという答えも受け入れないだろう。タッカーがピンストライプのユニフォームを着る姿が見える』と語った」と、ヤンキースが他球団を抑えて獲得を実現させる展開もあり得るという。
ドジャースとヤンキースは2024年のワールドシリーズで雌雄を決したチーム同士だが、約1年後の移籍市場でタッカーを巡り、再び激突することになるのだろうか。
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