ポストシーズン、ワールドシリーズの仕組みを解説 延長タイブレークはある?|MLB 2025

玉川昇 Noboru Tamagawa

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2025年のMLBもポストシーズンに突入し、日々熱戦が繰り広げられています。

この記事ではワールドシリーズまでを含めたのルール(仕組み)を紹介します。

■ディビジョンシリーズは5試合制、リーグチャンピオンシップシリーズとワールドシリーズは7試合制

アメリカン・リーグ、ナショナル・リーグともにディビジョンシリーズ(地区シリーズ)は、5試合制(3戦先勝)、リーグチャンピオンシップは7試合制(4戦先勝)で行われます。両リーグのチャンピオン同士で戦うワールドシリーズも7試合制(4戦先勝)です。いずれのシリーズでも規定の勝利数に達したチームが出た時点で、以降の試合は行われません。

■ホームアドバンテージは勝率で決定

ポストシーズンはシード順(下記参照)、ワールドシリーズはレギュラーシーズンの勝率によって決定します。いずれもホームアドバンテージを得たチームから各シリーズがスタートします。

■ピッチクロックはシーズンと同様

ピッチクロックはレギュラーシーズン同様に採用されます。2025年シーズンのピッチクロックはランナーがいない場合は15秒、ランナーがいる場合は18秒です。

■延長タイブレークはなし

MLBのレギュラーシーズンでは、延長戦で無死二塁から始まるタイブレークを採用しています。しかしポストシーズンでタイブレークは採用されておらず、無死走者なしで始まります。また延長に回数制限はなく決着がつくまで行われます。

◆MLBポストシーズン2025出場チーム・シード順一覧

◆アメリカン・リーグ

  • 第1シード:トロント・ブルージェイズ(ア・リーグ東地区優勝)
  • 第2シード:シアトル・マリナーズ(ア・リーグ西地区優勝)
  • 第3シード:クリーブランド・ガーディアンズ(ア・リーグ中地区優勝)
  • 第4シード:ニューヨーク・ヤンキース(ワイルドカード1位)
  • 第5シード:ボストン・レッドソックス(ワイルドカード2位)
  • 第6シード:デトロイト・タイガース(ワイルドカード3位)

◆ナショナル・リーグ

  • 第1シード:ミルウォーキー・ブリュワーズ(ナ・リーグ中地区優勝)
  • 第2シード:フィラデルフィア・フィリーズ(ナ・リーグ東地区優勝)
  • 第3シード:ロサンゼルス・ドジャース(ナ・リーグ西地区優勝)
  • 第4シード:シカゴ・カブス(ワイルドカード1位)
  • 第5シード:サンディエゴ・パドレス(ワイルドカード2位)
  • 第6シード:シンシナティ・レッズ(ワイルドカード3位)

玉川昇 Noboru Tamagawa

2015年より、紙媒体・Webを問わず、野球とサッカーを中心に執筆するスポーツライターとして活動。