NBAで最高の先発センターを擁するチームはどこなのか。
『スポーティングニュース』では、NBAの2025-2026シーズンでスターターになることが予想される選手をポジション別にランキング化した。
ここでは、センターの先発見込み選手たちのランキングをまとめる。
NBA 2025-2026シーズンの先発予想センターのランキング

1. ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)
NBA最高のパサーで、リーグ屈指のスコアラーかつ最高のリバウンダーのひとりだ。1on1で彼を止めることはできない。ポストプレイは支配的で、フローター、フェイダウェイ、3Pを駆使し、ディフェンダーを苦しめる。ダブルチームを引き寄せ、だがすぐにそれを打ち破る選手だ。バスケットボールに対する感覚が特別で、それは守備面にも表れており、素晴らしい先読みと手の使い方で身体能力面を補っている。
2. ビクター・ウェンバンヤマ(スパーズ)
昨季は年間最優秀守備選手とオールNBAチームへの選出が確実視されていたが、血栓によって受賞に必要な条件となる出場試合数に至らなかった。リーグ最高のディフェンダーで、対戦相手にレイアップすら試みるのを阻んでしまう。通算ブロックは1試合平均3.7と驚異的で、ペリメーターでも守備ができるほどのしなやかな身体能力を持つ。
攻撃の武器としても素晴らしく、昨季は3P成功率35%を記録。リム付近では素晴らしく、パサーとしても優秀で、ハイライトになるようなアシストを披露する。ディアロン・フォックスと組んで素晴らしい一年とするはずだ。
3. カール・アンソニー・タウンズ(ニックス)
7フッターのシューターとしてはリーグ史上最高かもしれない。昨季はニューヨーク・ニックスで成功率42%を記録した。ドライブもその気になれば激しく、オフェンシブリバウンダーとして素晴らしい。パサーとしても優秀だ。攻撃面でこれほど才能あるビッグマンは多くない。ただ、守備での集中力やリムプロテクションが足りないことに相殺されている。
4. ジョエル・エンビード(76ers)
得点王に輝き、リーグトップのディフェンダーとして、MVPを受賞したシーズンからまだ3年。コートに立つと当時の姿をうかがわせるが、ここ2シーズンは出場58試合にとどまっている。
ひざの問題はすぐに解決しそうにない。それを乗り越え、比較的健康なシーズンにできれば、オールスター選手であることは変わらないだろう。だが、多くの試合を欠場し、出場しても以前の70%ほどという可能性のほうが高い。

5. ドマンタス・サボニス(キングス)
センターとしてはリーグ屈指のスクリナーかつ、ハンドオフのパサーとしても有数の選手で、攻撃のハブとして優れている。リバウンドは3年連続でリーグトップ。ダブルダブル製造機だ。ポストプレイとプットバックが素晴らしく、ワイドオープンの3Pも素晴らしい成功率となり、主な弱点のひとつを克服した。ただ、リムプロテクションの不足やフットスピードの悪さから、エリートクラスのチームをつくる中心とするのは難しい。
6. イビツァ・ズバッツ(クリッパーズ)
昨季は年間最優秀守備選手の候補となるべきだった。素晴らしいリムプロテクターで、ローテーションやリバウンドに優れている。ロサンゼルス・クリッパーズのトップクラスの守備を支えるのに役立っている選手だ。ジェームズ・ハーデンとピック&ロールで素晴らしいケミストリーを築いており、リム付近での素晴らしいフィニッシャーとなって、コートの至るところで強力なスクリーンをかける。
7. アルペレン・シェングン(ロケッツ)
フットワークとポストでのタッチが素晴らしい、高いスキルを持つビッグマンだ。パサーとしても平均を上回り、カッターを見つけるのに長けている。攻守両面でリバウンダーとしても優秀だ。
フットスピードが及ばず、守備は多才ではない。だが、ロケッツは彼をバスケット付近にとどめることで、その弱点をスキームでカバーしてきた。それによってペリメーターで守る必要なく、相手のショットを阻もうとすることができる。
8. ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)
35歳となり、もはや得点面ではさほど脅威ではない。リムにたどり着くことはまれで、そこからのショット成功率も落ちている。それでも、攻撃で効果的な選手であることは変わらない。パサーとして、味方のシューターのためのスクリナーとして優れているからだ。
そして守備で優れていることは変わっておらず、昨季も年間最優秀守備選手の投票で3位だった。複数のポジションを守ることができ、素早くローテーションして、チームメイトのミスを打ち消すことができる。
9. ルディ・ゴベア(ウルブズ)
年間最優秀守備選手受賞4回。依然として屈指のリムプロテクターだ。どこにいてもトップクラスの守備の中心となってきた。優れたリバウンダーかつフィニッシャーだが、手の使い方の拙さや視野の狭さ、ターンオーバーの多さや技術の不足で、攻撃面での貢献は限られる。それだけにリーグで最も賛否両論が分かれる選手のひとりだが、守備でのインパクトが最大級なのは変わらない。
10. ジャレット・アレン(キャバリアーズ)
リバウンドに優れ、リムに走ってロブで脅威となる点も最高級だ。昨季はフィールドゴール成功率が71%とリーグトップの数字だった。それも全82試合に出場しての数字だ。3Pを放つことはなく、チームにとって重要な局面で消えてしまうことある点を批判されている。このリストで順位を高めるには、より注目される試合で大きな活躍を見せることが必要だろう。

11. マイルズ・ターナー(バックス)
12. アイザイア・ハーテンシュタイン(サンダー)
13. ヤコブ・パートル(ラプターズ)
14. オニエカ・オコング(ホークス)
15. デレック・ライブリー二世(マーベリックス)

16. ジェイレン・デューレン(ピストンズ)
17. ディアンドレ・エイトン(レイカーズ)
18. ニコラ・ブーチェビッチ(ブルズ)
19. ウォーカー・ケスラー(ジャズ)
20. ニック・クラクストン(ネッツ)

21. ウェンデル・カーターJr.(マジック)
22. ドノバン・クリンガン(ブレイザーズ)
23. マーク・ウィリアムズ(サンズ)
24. アレックス・サー(ウィザーズ)
25. ザック・イディー(グリズリーズ)

26. アイザイア・ジャクソン(ペイサーズ)
27. ケレル・ウェア(ヒート)
28. イブ・ミッシ(ペリカンズ)
29. ムサ・ディアバテ(ホーネッツ)
30. ネミーアス・ケイタ(セルティックス)
原文:Best NBA centers for 2025-26: Ranking all 30 starters from Nikola Jokic to Victor Wembanyama(抄訳)
翻訳:坂東実藍
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