史上最高のNBA選手はレブロン・ジェームズかマイケル・ジョーダンか?

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10月11日(日本時間12日)、レブロン・ジェームズとロサンゼルス・レイカーズが2020年のNBA王者となった。決して尽きることのないテーマを再び論じるタイミングだ。史上最高の選手はジェームズなのか、それともマイケル・ジョーダンなのか――?

バスケットボール史上最高の選手たちのどちらを選んでも、決して間違った答えにはならないだろう。ここではどちらかを上位に選ぶのではなく、NBAファンの皆さんに両者の数字を改めて紹介したい。

アウォードと功績

優勝回数はジョーダンが6回とジェームズの4回を上回る。そしてジョーダンのファンは、彼のNBAファイナル戦績が6勝0敗であることを誇示するだろう。だがそれは、8年連続を含む通算10回のファイナル進出以上のことなのだろうか?

ジョーダンは必ずファイナル第6戦までに優勝を果たしてきた。だが、ジェームズはNBAの歴史で唯一、異なる3つのチームで優勝3回とファイナルMVP受賞3回を成し遂げた選手だ。

両者のタイトル、受賞歴を比べてみよう。

ジョーダンジェームズ
6優勝4
5MVP4
6ファイナルMVP4
11オールNBA16
9オールディフェンシブ6
14オールスターゲーム選出16
10得点王1
0アシスト王1

プレイオフスタッツ

次はプレイオフの成績だ。

ジェームズはプレイオフ出場試合数で史上最多(260試合)を誇るが、それは一部に過ぎない。得点、スティールでも1位、アシストで2位、リバウンドで6位だ。ジョーダンは得点が2位、スティールが3位、アシストは11位、リバウンドは42位だ。

プレイオフのスタッツでジョーダンがジェームズをわずかに上回るのは、119勝60敗の66.5%という勝率である。ジェームズは172勝88敗で勝率66.2%だ。

ジョーダンPO試合平均ジェームズ
33.4得点28.8
6.4リバウンド9
5.7アシスト7.2
2.1スティール1.7
0.9ブロック1
3.1ターンオーバー3.1
48.7FG成功率49.5
33.23P成功率33.6
82.8FT成功率74.2

 

ジョーダンPO通算ジェームズ
179出場試合260
5,987得点7,463
1,152リバウンド2,334
1,022アシスト1,861
376スティール444
158ブロック250
546ターンオーバー949
7,474出場時間10,769

NBAファイナルに限れば、出場回数から何からジェームズにあらゆるカテゴリーでアドバンテージがある。ジョーダン派はやはり優勝リングの数、ファイナル戦績6勝0敗を主張すべきだろう。

レギュラーシーズンスタッツ

最後はレギュラーシーズンの成績比較だ。

ジェームズは得点で歴代3位、アシストで8位。ジョーダンは得点が5位、スティールが3位だ。

だが、ジョーダンの1試合平均30.1得点は歴代最多の数字である。プレイヤー・エフィシェンシー・レーティング(PER)も歴代最高の27.9で、ジェームズの27.5を上回る。一方、バリュー・オーバー・リプレイスメント・プレイヤー・レーティング(VORP)はジェームズが歴代最高の133.7で、ジョーダンは116.1と2位だ(PERとVORPはいずれも選手の能力を示す指標)。

要するに、スタッツを詳しく見るまでもなく、彼らはどちらも素晴らしい選手たちということである。

ジョーダンレギュラーシーズン平均ジェームズ
30.1得点27.1
6.2リバウンド7.4
5.3アシスト7.4
2.3スティール1.6
0.8ブロック0.8
2.7ターンオーバー3.5
49.7FG成功率50.4
32.73P成功率34.4
83.5FT成功率73.4

 

ジョーダンレギュラーシーズン通算ジェームズ
1,072出場試合1,265
32,292得点34,241
6,672リバウンド9,405
5,633アシスト9,346
2,514スティール2,015
893ブロック957
2,924ターンオーバー4,424
41,011出場時間48,551

皆さんはジェームズとジョーダン、どちらが歴代最高の選手だと思うだろうか?

原文:Who is the greatest NBA player of all-time: LeBron James or Michael Jordan? by Kyle Irving/NBA Canada(抄訳)​


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