怪我に苦しむ冨安健洋、アーセナルと契約解除へ

小鷹理人 Masato Odaka

Atrayo Bhattacharya

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アーセナルは今夏、チームの刷新を図っており、移籍市場ではやや静かだったものの、水面下で交渉を進めている。選手を獲得する一方で、ミケル・アルテタ監督の構想から外れた数名の選手を放出する予定だ。

アーセナルは、冨安健洋との契約解除を発表した。

BBCのジャーナリスト、サミ・モクベル氏の新たな情報によると、アーセナルは冨安健洋との契約を双方合意の上で解除しようとしている。

日本代表選手は膝の手術から回復途中で、2024-2025シーズンはプレミアリーグでわずか6分しか出場していない。冨安は2021年にボローニャからアーセナルに加入した当初は有望な選手と見られていたが、度重なる怪我のため、スターティングイレブンに定着する機会を得られなかった。

冨安はリハビリを続けており、さらに5ヶ月間は戦列を離れる見込みだ。26歳の彼は、2023年に手術を要した膝の怪我のため、昨シーズンの開幕も逃している。

既存の契約は来シーズン末に満了する予定だったが、双方の合意により契約を解除することになった。

冨安健洋の次なる一歩は?

冨安は当面、今後数ヶ月間のフィットネス回復に専念するだろう。しかし報道によると、26歳のこの多才なディフェンダーには、サウジアラビアのプロリーグのクラブが興味を示しているという。

Takehiro Tomiyasu Arsenal 2021-22

日本代表の彼は、欧州サッカー界で名を馳せたイタリアに戻る可能性もある。しかし、この夏に最終的にどこへ移籍するかはまだ不明だ。

一方、アーセナルは守備陣の補強を進めており、バレンシアのクリスティアン・モスケラ獲得に注力している。また、長らく噂されているアヤックスのDFヨレル・ハト獲得にも動く可能性がある。

冨安は、キーラン・ティアニーのセルティックFC復帰に続き、今夏アーセナルを去る2人目のディフェンダーとなる。オレクサンドル・ジンチェンコも今夏のエミレーツ・スタジアムを後にするかもしれない。

原文:Injury-plagued defender all set to end association with Arsenal
翻訳・編集:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)

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小鷹理人 Masato Odaka

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。南アフリカW杯を機にサッカーに魅了され、欧州サッカーを中心に幅広く観戦。大学・大学院でスポーツマネジメントを専攻し、理論と実践の両面からスポーツを追求。フットサル部では全国大会出場経験あり。趣味はスポーツ観戦でサッカー、格闘技、MLBなど幅広く観戦。NBAは現在勉強中。

Atrayo Bhattacharya

Atrayo Bhattacharya is a content producer for The Sporting News, working across English editions.