リバプール、冬の移籍市場でのグエイ獲得を見送りか

Ajay Gandhar

浄見耕志 Koushi Kiyomi

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リバプールは、冬の移籍市場でクリスタル・パレスのマーク・グエイの獲得に動かない方針を固めたと見られている。

今夏の移籍市場でマーク・グエイ獲得に失敗した同クラブだが、本人が移籍を望んでいるにもかかわらず、1月に再びアプローチする計画はないと『タイムズ』や『テレグラフ』が報じている。

昨季プレミアリーグを制したリバプールは、移籍市場最終日にパレスと3500万ポンド(1ポンド199円換算で約69億6500万円)で合意に達していた。しかし、グエイの後任と目されていたブライトンのイゴール・ジュリオがウェストハムへのローン移籍を選んだため、スティーブ・パリッシュ会長が土壇場で取引をストップさせた。

グエイはメディカルチェックを終え、個人条件もまとまっていたが、望んでいた移籍が成立しなかったことで強い不満を募らせたという。

報道によれば、パリッシュ会長もグエイをフリーで失うのは大きな損失となることを認めているが、リバプールは来夏まで待つ姿勢を見せている。

グエイの契約は残り1年となっており、パレスは残留を説得できずにいる。

さらに、グエイ自身がリバプール移籍を望んでいるということが、来夏の獲得レースで同クラブに有利に働くと見られている。

スロット監督、リバプールの補強方針について語る

先月『スカイスポーツ』のインタビューに応じたアルネ・スロット監督は、リバプールの補強プロセスについて「即興ではなく綿密な計画に基づいている」と強調し、長期的な準備なしにまったく新しいターゲットへ切り替えることはないと説明した。

「サッカーの世界では状況が一気に変わることもある。特に移籍市場の最終日が近づけばなおさらだ」とスロット監督は夏の移籍市場の締め切り前に語った。

「私がいつも言っているように、適切な選手が適切な金額で獲得できるなら、迷わずに動く」

「我々は、3~4か月かけて検討してきたプランとはまったく違うターゲットを突然選ぶようなクラブではない」

「このクラブは常に候補を見つけ、獲得に動く。それはフロリアン・ヴィルツ、ウーゴ・エキティケ、ジェレミー・フリンポン、そしてミロシュ・ケルケズの時もそうだった」

「そして、仮にその選手たちが『ノー』と言ったとしても、全く検討していない選手に飛びつくわけではない。もちろん、フロリアンやミロシュに関してもプランBやプランCは用意していた」

「我々は事前にしっかり調査をしていて、私自身も数か月間そのプロセスに関わってきた。最終的に獲得できるかを見極め、もしダメなら半年後や1年後を視野に入れて動いていく」

原文:Liverpool’s January transfer strategy revealed as Arne Slot holds firm on key defensive target
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)

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Ajay Gandhar

Ajay Gandhar is a content producer for The Sporting News, working across our English-language editions.

浄見耕志 Koushi Kiyomi

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。東京生まれ・東京育ち。スポーツとの出会いは、幼少期に夢中で観戦した大相撲。以来、欧州サッカーやF1を中心に幅広く観戦し、競技そのものだけでなく、その背景や文化にも強い関心を持つ。映画や音楽をはじめカルチャー全般を日常的に吸収し、雑誌文化にも親しんでいる。