クラブワールドカップ準決勝、チェルシーがフルミネンセに2-0で勝利し、決勝進出を果たした。中でも注目を集めたのが、チェルシーでの初先発で2ゴールを決めて勝利に貢献したジョアン・ペドロである。
わずか数日前にブライトンから加入したばかりのペドロは、出場停止中のリアム・デラップに代わって先発出場。初先発で見事な2ゴールを挙げ、チームに勝利をもたらした。
だが、この23歳が本当に賞賛されたのは、ゴール後の振る舞いと試合後のコメントだった。
「育ててくれたクラブに敬意を」ゴール後のジェスチャーに込めた思い
ジョアン・ペドロは古巣フルミネンセのサポーターに対して両手を挙げて謝意を示し、品格ある振る舞いでその人間性を印象づけた。
彼にとってフルミネンセは、自身を育ててくれた大切なクラブであり、プロとしてのキャリアをスタートさせた思い出の場所だ。その後、イングランドのワトフォードへ移籍したが、彼にとってこの試合は、特別な意味を持つ一戦となった。
後半に2点目を挙げた際も、再び両腕を掲げてサポーターに向けて敬意を表した。
試合後、ペドロは初先発に対して「夢のような初先発だった。これ以上のスタートはないよ。今は決勝に集中しなければならない。」と語った。
「今日は本当に嬉しい。チェルシーでの初ゴールも決められた。でもこの大会はフルミネンセにとってもとても大事なもの。申し訳ない気持ちしか無いけれど、僕はプロだから全力で戦わなければいけないんだ。」
ブラジル人選手は、初めてプロとしてプレーしたクラブとそのサポーターにとって心が痛む敗北だったと自覚しながらも、彼らへの誠意を忘れずに言葉を選んだ。
最後にペドロは、目前に迫る決勝戦に向けてこう語った。
「今はしっかり休んで、決勝に集中したい。とても大事な試合になる。僕にとっても初めてのタイトルになるかもしれないからね。」
チェルシーは決勝で、パリ・サンジェルマンとレアル・マドリードの勝者と対戦する。初先発でインパクトを残した彼が、どんなプレーを見せるのか注目が集まる。