初先発ジョアン・ペドロがチェルシーをクラブW杯決勝へ導く

小山亮 Akira Koyama

Dorothy Howard

初先発ジョアン・ペドロがチェルシーをクラブW杯決勝へ導く image

クラブワールドカップ準決勝、チェルシーがフルミネンセに2-0で勝利し、決勝進出を果たした。中でも注目を集めたのが、チェルシーでの初先発で2ゴールを決めて勝利に貢献したジョアン・ペドロである。

わずか数日前にブライトンから加入したばかりのペドロは、出場停止中のリアム・デラップに代わって先発出場。初先発で見事な2ゴールを挙げ、チームに勝利をもたらした。

だが、この23歳が本当に賞賛されたのは、ゴール後の振る舞いと試合後のコメントだった。

▶クラブW杯全試合をDAZNで無料配信中!

「育ててくれたクラブに敬意を」ゴール後のジェスチャーに込めた思い

ジョアン・ペドロは古巣フルミネンセのサポーターに対して両手を挙げて謝意を示し、品格ある振る舞いでその人間性を印象づけた。

彼にとってフルミネンセは、自身を育ててくれた大切なクラブであり、プロとしてのキャリアをスタートさせた思い出の場所だ。その後、イングランドのワトフォードへ移籍したが、彼にとってこの試合は、特別な意味を持つ一戦となった。

後半に2点目を挙げた際も、再び両腕を掲げてサポーターに向けて敬意を表した。

\全試合無料配信/

試合後、ペドロは初先発に対して「夢のような初先発だった。これ以上のスタートはないよ。今は決勝に集中しなければならない。」と語った。

「今日は本当に嬉しい。チェルシーでの初ゴールも決められた。でもこの大会はフルミネンセにとってもとても大事なもの。申し訳ない気持ちしか無いけれど、僕はプロだから全力で戦わなければいけないんだ。」

ブラジル人選手は、初めてプロとしてプレーしたクラブとそのサポーターにとって心が痛む敗北だったと自覚しながらも、彼らへの誠意を忘れずに言葉を選んだ。

▶クラブW杯全試合をDAZNで無料配信中!

最後にペドロは、目前に迫る決勝戦に向けてこう語った。

「今はしっかり休んで、決勝に集中したい。とても大事な試合になる。僕にとっても初めてのタイトルになるかもしれないからね。」

チェルシーは決勝で、パリ・サンジェルマンとレアル・マドリードの勝者と対戦する。初先発でインパクトを残した彼が、どんなプレーを見せるのか注目が集まる。

小山亮 Akira Koyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。都内の大学に在学中。15年間にわたりサッカーに打ち込んできたが、プロの試合観戦や分析も趣味。幼少期からJリーグや欧州サッカーを追いかけ、現在は年間20試合以上をスタジアムで観戦している。大学のサークルでは監督を務め、全国2位を経験した。

Dorothy Howard

Dorothy Howard is a freelance soccer writer for The Sporting News. Dorothy loves all things sports, especially soccer. She is unfortunately a hardcore Manchester United fan, but loves the USWNT. Since starting her career, she has published work for multiple sports sites, and is a trusted name in sports reporting.