日本時間10月5日(日)、大谷翔平&山本由伸&佐々木朗希所属のロサンゼルス・ドジャースとフィラデルフィア・フィリーズによるMLB 2025ポストシーズン ディビジョン・シリーズ(DS)第1戦が、シチズンズ・バンク・パーク(ペンシルベニア州フィラデルフィア)で行われ、ドジャースが5-3で逆転勝ちした。
大谷は、先発ピッチャーとしてマウンドに上がった。打順は1番。ポストシーズンでは初めての「二刀流」となった。
大谷は、初回は強打のフィリーズを三者凡退に打ち取ったが、2回に下位打線に捕まり3失点した。しかし、その後は立ち直り、今季最長の6回までを投げ、3回以降は無失点。6イニングで失点3、9奪三振のクオリティスタートとなった。
大谷の好投に、ドジャース打線も応えた。フィリーズ先発のクリストファー・サンチェスを打ちあぐねていたが、6回二死走者無しから一二塁として、キケ・ヘルナンデスがレフトにタイムリー二塁打。2点を返した。7回には、テオスカー・ヘルナンデスが逆転3ランホームランを放って、大谷に勝ち投手の権利をプレゼントした。
ドジャースは7回以降、タイラー・グラスノー、アレックス・ベシアと継投。9回は佐々木朗希をクローザーとして起用し、フィリーズ打線を抑えた。大谷がポストシーズン初勝利、佐々木は初セーブを記録した。
打者・大谷4三振でも逆転3ランを「アシスト」
大谷は、打者としては、5打席で、4打数4三振1四球だった。しかし、7回には、T・ヘルナンデスの逆転3ランホーマーの「アシスト」をした。
この攻撃では、ドジャースが無死一二塁として1番大谷の打順となった。フィリーズは大谷を最大限に警戒し、左腕のマット・ストラムをマウンドに送った。
ストラムは大谷を三振に切って取った。しかし、MLBは2020年のルール改正で、ワンポイントリリーフを禁止している。その回の終了まで投げるか、打者3人と対戦しない限り、次の投手は登板できない。
ストラムは大谷を打ち取ったが、ムーキー・ベッツ、T・ヘルナンデスと、連続して右の強打者との対戦を余儀なくされ、逆転弾を浴びたのだった。
レギュラーシーズンでは、ドジャースは、大谷→ベッツ→フリーマンという「左、右、左」の打順を組むが、この試合で右打者のT・ヘルナンデスの打順を3番にしたのは、大谷の打順で左投手にスイッチというケースを想定していたのかもしれない。
ディビジョンシリーズは3戦先勝で争われ、最大で5試合まで。ドジャースはナショナルリーグのチャンピオンシップ進出にあと2勝とした。日本時間の明日10月6日は試合が無く、10月7日に、フィリーズのホームで、DSの第2戦を戦う。
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スコア
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ドジャース | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 5 |
フィリーズ | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
試合経過・ハイライト:大谷に勝ち投手の権利。
※内容は逆時系列。時刻は日本時間表記。
10:40 二死三塁。9番ストットはサードファウルフライでゲームセット。ドジャースが逆転勝ちでディビジョンシリーズ1勝として、ナショナルリーグのチャンピオンシップまであと2勝とした。勝利投手は大谷翔平、セーブは佐々木朗希で、2人とも、ポストシーズンで初めて。
Roki Sasaki earns his first Major League save in #NLDS Game 1! pic.twitter.com/IXZlh5FHqU
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10:40 一死二塁。8番カステヤノスはセカンドゴロ、ケプラーは三塁へ。
10:39 一死走者なし。7番ケプラーはライトに二塁打。
10:38 無死走者なし。6番リアルミュートは見逃し三振。
佐々木のスプリッターが抜けた危ないボールだった。しかし、初球の101マイルが効いていた。
ドジャースはピッチャー交代、佐々木朗希が初めてクローザーとしてマウンドへ。
△9回裏・フィリーズの攻撃△
10:33 二死一塁。2番ベッツはサードゴロで3アウトチェンジ。
ドジャースベンチが、クローザーとして佐々木朗希を投入する準備が遅れたため、ウォームアップ中。大谷のフォアボールは時間を作る意味で大きい。
10:31 二死走者なし。1番大谷翔平はフォアボール。
10:30 一死走者なし。9番スミスは空振り三振。
10:28 無死走者なし。8番パヘスは空振り三振。
フィリーズはピッチャー交代。2点のビハインドで、クローザーのホアン・デュランがマウンドへ。
△9回表・ドジャースの攻撃△
10:23 二死満塁。5番マーシュの代打ソーサはセンターフライ。3アウトチェンジ。ベシアの92マイルのフォーシームだが、球速以上に球威があり、ソーサの打球は詰まっていた。
Alex Vesia preserves the @Dodgers lead! #NLDS pic.twitter.com/7kFd9aQGI6
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ドジャースはピッチャー交代。左腕のアレックス・ベシアがマウンドへ。
10:19 二死一三塁。4番ボームはフォアボール。
10:16 二死一塁。3番ハーパーはライト前ヒット、ターナーは三塁へ。
10:14 一死一塁。2番シュワバーは空振り三振。
10:13 一死走者なし。1番ターナーはフォアボール。
10:11 無死走者なし。9番ストットは空振り三振。
ドジャースは、グラスノーが続投。
△8回裏・フィリーズの攻撃△
10:07 二死走者なし。7番マンシーは空振り三振で3アウトチェンジ。
10:05 一死走者なし。6番K・ヘルナンデスは初球を打ってショートゴロ。
10:04 無死走者なし。5番エドマンは見逃し三振。
フィリーズはピッチャー交代。オリオン・カーケリングがマウンドへ。
△8回表・ドジャースの攻撃△
10:00 無死一塁。8番ベイダーの代打カステヤノスは、サードゴロ。5-4-3と渡ってダブルプレーで3アウトチェンジ。
09:56 無死一塁。7番ケプラーはレフトフライ。
09:55 無死走者なし。6番リアルミュートはサードゴロエラーで出塁。
ドジャースはピッチャー交代。タイラー・グラスノーがマウンドへ。大谷はDHとなった。
△7回裏・フィリーズの攻撃△
09:51 二死走者なし。4番フリーマンはサードファウルフライで3アウト。
静まりかえるシチズンズ・バンク・パーク。そしてベンチで吠えるT・ヘルナンデス
Teoscar Hernández flipped this game on its head! #NLDS pic.twitter.com/IH6tQhyqmO
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09:49 二死一二塁。3番T・ヘルナンデスは右中間スタンドに逆転の3ランホームラン!T・ヘルナンデスはポストシーズン3号。【ドジャース5-3フィリーズ】そして、これで大谷に勝ち投手の権利が付いた!
TEOSCAR HERNÁNDEZ!@DODGERS LEAD! #NLDS pic.twitter.com/XeygIPFj4t
— MLB (@MLB) October 5, 2025
09:47 一死一二塁。2番ベッツは粘ったがサードフライ。
ワンポイントリリーフはルールで禁じられているので、最低3人は投げなければならない。ここから右打者が続くドジャースにはチャンス。
09:45 無死一二塁。1番大谷翔平は見逃し三振。外角のフォーシームで、ボールと判断したというよりは、思わず見逃してしまったという感じ。大谷は今日4三振。
フィリーズはピッチャー交代。左腕のマット・ストラムがマウンドへ。
09:41 無死一塁。9番スミスはデッドボール。
09:39 無死走者なし。8番パヘスはレフト前ヒット。
△7回表・ドジャースの攻撃△
09:35 二死走者なし。5番マーシュは77マイルのカーブに空振り三振で3アウトチェンジ。
09:33 一死走者なし。4番ボームはライトフライ。
09:31 無死走者なし。フィリーズの主砲にしてMLBの至宝3番ハーパーを変化球で空振り三振。
大谷は6回も続投。今季最長。
△6回裏・フィリーズの攻撃△
09:27 二死二塁。7番コールの代打マンシーはピッチャーゴロで3アウトチェンジ。
フィリーズはピッチャー交代。ここまで好投のサンチェスだったが94球で降板。リリーフはデビッド・ロバートソン
09:23 二死一二塁。6番K・ヘルナンデスはレフト線をライナーで抜く二塁打。二死でスタートがかかっていたので、走者2人がホームインし、ドジャースが1点差に迫った。【ドジャース2-3フィリーズ】
#Postseason Kiké has arrived 👀
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The @Dodgers pull within a run! #NLDS pic.twitter.com/sOl62jaS35
09:21 二死一塁。5番エドマンはライト前ヒット。
09:19 二死走者なし。4番フリーマンはフォアボール。
09:16 一死走者なし。3番T・ヘルナンデスは空振り三振。
09:13 無死走者なし。2番ベッツはショートゴロ。
△6回表・ドジャースの攻撃△
大谷は5回まで77球。もう1イニング行くのか。
09:09 二死一二塁。2番シュワバーが登場。シチズンズ・バンク・パークは今日最高の盛り上がり。フルカウントから、大谷の6球目はカーブ、シュワーバーは空振り三振で3アウトチェンジ。
大谷のシュワーバー対策は完璧。
09:07 一死一二塁。1番ターナーは初球を打ってショートライナー。
09:06 一死一塁。9番ストットはセンター前ヒット。
09:05 一死走者なし。8番ベイダーはデッドボール。
09:03 無死走者なし。7番ケプラーは空振り三振。
△5回裏・フィリーズの攻撃△
08:59 二死一塁。1番大谷翔平は見逃し三振で3アウトチェンジ。97マイルの高速シンカーに手が出ず。大谷は今日3打席連続三振。
08:57 一死一塁。9番ロートベットの代打スミスは空振り三振。
08:55 無死一塁。8番パヘスの右中間へのライナーをセンターのベイダーがダイビングキャッチでアウトに。フィリーズのファインプレーで、場内はまた大歓声。
HARRISON BADER TRACKS IT DOWN! pic.twitter.com/5UBzruABEs
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08:54 無死走者なし。7番コールはサードへの内野安打。
△5回表・ドジャースの攻撃△
大谷は3,4回は走者を許さず。立ち直った感がある。
08:50 一死走者なし。6番リアルミュートはサードゴロで3アウトチェンジ。
08:48 一死走者なし。5番マーシュは見逃し三振。
08:46 無死走者なし。4番ボームはショートゴロ。
△4回裏・フィリーズの攻撃△
08:43 二死走者なし。6番K・ヘルナンデスはピッチャーゴロで3アウトチェンジ。
08:41 一死走者なし。5番エドマンは2球目を打ってサードゴロ。
08:40 無死走者なし。4番フリーマンは初球を打ってショートゴロ。
△4回表・ドジャースの攻撃△
08:37 二死走者なし。3番ハーパーは3球で空振り三振。3アウトチェンジ。大谷は、時速100マイルのフォーシームを2球続けて、フィニッシュはスプリッターだった。
08:36 一死走者なし。2番シュワバーは空振り三振。
08:34 無死走者なし。1番ターナーはサードゴロ。
△3回裏・フィリーズの攻撃△
08:30 二死一塁。3番T・ヘルナンデスは空振り三振で3アウトチェンジ。
08:27 一死一塁。2番ベッツはショートゴロ、二塁フォースアウト、一塁も塁審はアウトの判定だが、ビデオを見るまでもなく明らかなセーフ。ドジャースのチャレンジで判定が覆る。
08:25 無死一塁。1番大谷翔平はフルカウントから外角低めの変化球を、自身を持って見送ったが、アンパイアの判定はストライクで見逃し三振。場内は割れんばかりの大歓声。
08:21 無死走者なし。9番ロートベットはデッドボール。大谷の前に走者が出た。
△3回表・ドジャースの攻撃△
08:17 二死走者なし。9番ストットは空振り三振で3アウトチェンジ。
08:16 一死三塁。8番ベイダーはレフトに犠牲フライ。リアルミュートが三塁からホームインし、フィリーズがこの回3点目。【ドジャース0-3フィリーズ】
08:15 無死三塁。7番ケプラーはサードゴロ。三塁走者は動かず。
08:12 無死一二塁。6番リアルミュートは外角のフォーシームをうまくとらえた。右中間の三塁打となり、走者2人がホームイン。フィリーズが先制。【ドジャース0-2フィリーズ】打たれた球は今日最速の100マイルだった。
TWO-RUN TRIPLE FOR J.T. REALMUTO!
— MLB (@MLB) October 4, 2025
THE @PHILLIES STRIKE FIRST! #NLDS pic.twitter.com/xXmCURKk5r
08:10 無死一塁。5番マーシュはセンター前ヒット。
08:08 無死走者なし。4番ボームはフォアボール。
△2回裏・フィリーズの攻撃△
ドジャースにとってこのイニングの意味は、サンチェスに多く投げさせたこと。この回のサンチェスの投球数は27球。
08:03 二死一二塁。8番パヘスは空振り三振で3アウト。
08:01 二死一塁。7番コールはフォアボール。
07:58 一死一塁。6番K・ヘルナンデスはサードゴロ。エドマンは二塁へ。
07:56 無死一塁。5番エドマンはショートゴロで、フリーマンが二塁フォースアウト。
07:55 無死走者なし。4番フリーマンはレフト前ヒット。
△2回表・ドジャースの攻撃△
07:52 二死走者なし。3番ハーパーはピッチャーゴロ。大谷が軽快にさばいて3アウトチェンジ。
07:50 一死走者なし。2番シュワバーはライトフライ。打球が上がった時は大歓声だったが、大谷の99マイルのフォーシームに詰まらされた。
07:48 無死走者なし。1番ターナーは空振り三振。
ドジャースの先発マウンドは大谷翔平。今季は1勝だが、内容は濃い。9月中旬のフィリーズ戦では、5回までノーヒットの快投を演じた。
△1回裏・フィリーズの攻撃△
07:45 2死走者なし。3番T・ヘルナンデスは空振り三振で3アウト。スタジアムは大歓声。
07:43 1死走者なし。2番ベッツはサードゴロ。
07:41 無死走者なし。1番大谷翔平の登場に凄いブーイング。大谷は3球で空振り三振。場内は大歓声。
フィリーズの先発投手はクリストファーサンチェス。今季13勝5敗、防御率2.50、212奪三振でWHIPは1.06
△1回表・ドジャースの攻撃△
07:38 試合開始予定。
△試合前
初回から大谷vsシュワーバー
両チームのバッティングオーダーも発表され、今季ナショナルリーグの本塁打王となったフィリーズのカイル・シュワーバーは、2番となった。初回から、大谷vsシュワーバーが対戦する。長いMLBの歴史の中でも、本塁打1位の選手と2位の選手が、打者と投手としてポストシーズンで対戦するというのは、あり得なかった。
ドジャースは2日間ゲーム無し
ドジャースは、ワイルドカードは2勝で勝ち上がったため2日間ゲームが無かった。今季は3月の日本開幕戦後と、オールスターゲーム前後の1週間を除けば、2日間続けて試合が無かったことはない。選手には休養になった。
ドジャース予想メンバー
- 1番(投)大谷翔平
- 2番(遊)ムーキー・ベッツ
- 3番(右)テオスカー・ヘルナンデス
- 4番(一)フレディ・フリーマン
- 5番(二)トミー・エドマン
- 6番(三)キケ・ヘルナンデス
- 7番(左)アレックス・コール
- 8番(中)アンディ・パヘス
- 9番(捕)ベン・ロートベット
フィリーズ先発メンバー
- 1番(遊)トレイ・ターナー
- 2番(DH)カイル・シュワバー
- 3番(一)ブライス・ハーパー
- 4番(三)アレク・ボーム
- 5番(左)ブランドン・マーシュ
- 6番(捕)J.T.リアルミュート
- 7番(右)マックス・ケプラー
- 8番(中)ハリソン・ベイダー
- 9番(二)ブライソン・ストット
- 投手・クリストファー・サンチェス
※以下、試合前時点の情報。
■主な放送・中継予定
- MLB.TV(Amazonプライムビデオ)
- J SPORTS 3(スカパー!ほか)
- SPOTV
- NHK BS(BS)
※放送局・配信元は追加、変更される場合があります。
■開始時刻・球場
- 試合日程:10月5日(木)午前07時38分 プレイボール
- 球場(開催地):シチズンズ・バンク・パーク(ペンシルベニア州フィラデルフィア)
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