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マリナーズのカル・ラリーが一夜にしてミッキー・マントルの記録を抜き、ケン・グリフィーJr.に追いつく

Billy Heyen

石山修二 Shuji Ishiyama

マリナーズのカル・ラリーが一夜にしてミッキー・マントルの記録を抜き、ケン・グリフィーJr.に追いつく image

カル・ラリー(ローリー)は唯一無二の存在だ。

スイッチヒッターはスポーツ界でも最も難しい技術の一つであり、シアトル・マリナーズの捕手ほど見事にこなしている者は他にいない。

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現地16日(火)の夜、ラリーは左打席からとてつもない一発を放った。ライトのポール際へ高々と飛んだボールはラリーの今季55号ホームランとなった。

この一打で、ラリーはスイッチヒッターによるシーズン最多ホームラン記録を更新した。

これまでの記録保持者はミッキー・マントルだった。1961年、ヤンキースのチームメイトだったロジャー・マリスがベーブ・ルースのシーズン最多本塁打記録を破る61ホーマーを打った年、マントルもそれに追いかけるように54本のホームランを放った。

ラリーは今や、ほぼ全ての記録をその手中に収めた。

まず捕手によるシーズン最多本塁打記録(48本)をサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)から奪った。

そして今週月曜日、ハビー・ロペス(元ブレーブス)が保持していた、実際に捕手として出場した試合でのシーズン最多本塁打記録(42本)も更新した。

さらにこの日、マントルの記録を更新すると、続く打席で今度は右打席からこの日2本目のホームランを打ってケン・グリフィーJr.が持つシーズン最多本塁打のチーム記録(56本、97年/98年)に並んだ。

この記録も更新間近と言っていいだろう。

さすがにアーロン・ジャッジが持つア・リーグのシーズン最多本塁打記録(62本、2022年)に追いつくのは難しいだろうが、もう一つ、長年破られなかった記録を塗り替えるのも悪くない。

『ビッグ・ダンパー』の今シーズンは、そんな壮大で、魔法のような、輝かしいものとなっている。

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原文:Mariners’ Cal Raleigh breaks Mickey Mantle’s historic switch-hitting home run record
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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Billy Heyen

Billy Heyen is a freelance writer with The Sporting News. He is a 2019 graduate of Syracuse University who has written about many sports and fantasy sports for The Sporting News. Sports reporting work has also appeared in a number of newspapers, including the Sandusky Register and Rochester Democrat & Chronicle

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。