アーロン・ジャッジの優れたバッティングはもはや、現代のメジャーリーグ(MLB)においてバリー・ボンズ(元ジャイアンツほか)くらいしか比較対象がない。
だがどういうわけか、MLBではジャッジの存在は当然のことのように扱われている。ニューヨーク・ヤンキースの長身スラッガーがどんなに驚異的な記録を打ち立てても、それが当たり前に思えるほどジャッジはコンスタントに活躍を続けている。
そんなジャッジの素晴らしさを端的に示すスタッツが一つある。
ボンズが引退して以来、シーズン通算でOPS+200を達成した打者はたった一人しかいない。OPS+とは、OPS(出塁率+長打率)にパークファクター(球場による影響)などの調整要素を加味し、リーグ平均を100とすることで、異なる条件下の選手を比較できるようにした指標だ。
ボンズ引退後、シーズンOPS+200を記録した唯一の選手、それがジャッジだ。しかもジャッジはこれまでに今季を含めて3シーズンでOPS+200を達成している。
It’s crazy how Aaron Judge has basically desensitized people to how unbelievable his offense is
— AT (@YankeeWRLD) September 15, 2025
He’s the only player since Barry Bonds to have a 200 OPS+ season and he’s reached that mark 3 times in 4 years!! pic.twitter.com/BCxArV3yGM
(人々はもう慣れ切ってしまったのかもしれないが、アーロン・ジャッジの攻撃力はとてつもない。ジャッジはバリー・ボンズ以後、OPS+200のシーズンを達成した唯一の選手だ。しかも彼はこの4年間で3度記録している!!)
OPS+200というのは、その打者がリーグ平均より100%優れていることを意味する。言い換えれば、リーグ平均の倍の能力があるということだ。
ジャッジは常にこのリーグ平均を大きく上回り、MLB史上最高の右打者としての地位を確固たるものにしている。
これを当然と思ってはいけない。アーロン・ジャッジのような打者は二度と現れないかもしれない。
原文:Yankees' Aaron Judge keeps making MLB history not done since Barry Bonds
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
MLB関連記事
- 「再契約は到底あり得ない」ドジャース主力に非情宣告の可能性
- アーロン・ジャッジの肘のリハビリについてヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが説明
- メッツのメンドーサ監督が千賀滉大のメジャー復帰のスケジュールに言及
- 【随時更新】ドジャースの優勝争いは?MLB各地区の順位表、ワイルドカード争い
- Apple TV+で毎週MLB中継 大谷翔平の試合配信も予定される『フライデーナイトベースボール』とは?