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ビリー・ジーン・キング・カップ2025ファイナルの出場チーム一覧

小山亮 Akira Koyama

Mike Perez

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女子テニスの国別対抗戦であるビリー・ジーン・キング・カップ2025ファイナル(BJKカップ)が、9月16日に中国・深圳で開催される。世界各国の強豪8チームが集い、栄光のタイトルを懸けた熱戦が繰り広げられる。

昨年マラガで優勝したイタリアは連覇を狙って再び参戦。一方、18回の優勝を誇るアメリカは2017年以来となる通算19度目のタイトル獲得を目指す。

さらに、今大会には初優勝を狙う5カ国も名を連ね、例年以上に激しい戦いが予想される。決勝は9月21日、深圳湾スポーツセンターで行われる予定だ。

本記事では、ビリー・ジーン・キング・カップ2025ファイナルに出場する全8チームを紹介する。

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■BJKカップ2025出場チーム・監督・選手一覧

中国

  • 監督: リュウ・フェン
  • 代表選手: ワン・シンユー(ジェン・チンウェンの代替)、ユアン・ユエ、ジャン・シュアイ、ジャン・シンユー、ワン・シーユ
  • 最高成績: ワールドグループベスト4(2008年)

開催国・中国は今回がBJKカップファイナルへの初出場となる。今後3年間は深圳が舞台となるだけに、地元の大声援を追い風に勢いをつけたいところだ。

過去最高成績は2008年のワールドグループ準決勝進出。当時以来の快進撃を狙う陣容だが、世界ランキング7位で現五輪女王のジェン・チンウェンが直前で欠場を決めたのは大きな痛手となった。初戦の相手は昨年の王者イタリアであり、準々決勝突破には難しい戦いが予想される。

イギリス

  • 監督: アン・ケオタヴォン
  • 代表選手: ケイティ・ボールター、ソナイ・カータル、ジョディ・バラッジ、フランチェスカ・ジョーンズ(エマ・ラドゥカヌの代替)
  • 最高成績:準優勝(1967、1971、1972、1981年)

イギリスは、今大会に出場する初優勝を狙う5チームのひとつだ。大会がフェデレーション・カップと呼ばれていた時代に4度の決勝進出を果たした経験はあるが、未だ優勝には手が届いていない。

昨年はカナダ(2023年王者)を破って準決勝に進出したものの、マラガで行われた準決勝ではスロバキアに2-1で惜しくも敗れ、決勝進出を逃した。

今回もチームを牽引するのはエースのケイティ・ボールターで、彼女を軸に初の栄冠をつかめるか注目が集まる。第2シードとして臨む今大会、イギリスは準々決勝で日本と対戦する。

イタリア

  • 監督: タチアナ・ガルビン
  • 代表選手: ジャスミン・パオリーニ、ルチア・ブロンゼッティ、エリザベッタ・コッチャレット、サラ・エラーニ
  • 最高成績:優勝(2006、2009、2010、2013、2024年)

過去20年間で飛躍的な進化を遂げたイタリアは、今大会でも優勝候補筆頭に数えられる存在だ。1963年の大会創設以来、毎年出場を続けてきたものの、2006年以前は目立った戦績を残せなかった。しかし、その後は女子テニス界の強豪国として頭角を現し、5度の優勝、さらに2007年と2023年の準優勝と、確固たる地位を築いてきた。

チームには昨年「ハート賞」を受賞したジャスミン・パオリーニを中心に、ブロンゼッティ、コッチャレット、そして経験豊富なエラーニと実力者が揃う。ガルビン監督の指揮の下、第1シードとして臨む今大会は2016年のチェコ以来となる連覇達成を狙う。

日本

  • 監督: 杉山愛
  • 代表選手: 内島萌夏、柴原瑛菜、穂積絵莉、青山修子、日比野菜緒(大坂なおみの代替)
  • 最高成績:ワールドグループベスト4(1996年)

日本は昨年のベスト8に続き、2年連続でBJKカップファイナルに進出する。予選では2023年王者カナダを相手に逆転勝利を収め、勢いに乗っている。

前回大会では準々決勝まで駒を進めたものの、最終的に優勝国のイタリアに1-2で惜敗。ダブルスで活躍したサラ・エラーニとジャスミン・パオリーニのペアに屈した。

当初はチームの大黒柱であり、グランドスラム4度制覇の大坂なおみが出場予定だったが、全米オープン終了直後に欠場を表明。代わって日比野菜緒がメンバー入りし、エース不在という厳しい状況での挑戦となる。

カザフスタン

  • 監督: ユーリ・シュキン
  • 代表選手: エレーナ・リバキナ、ユリア・プティンツェワ、ザリナ・ディアス、アンナ・ダニリナ、ジベック・クラバンバエワ
  • 最高成績:BJKカップファイナル進出(2022、2023年)

カザフスタンは、世界の舞台で新たな台頭を示すべく、初のBJKカップ制覇を目指す。2022年と2023年には決勝大会に進出したものの、いずれも準決勝進出を目前に惜敗。2024年は予選敗退に終わったが、今年も再び躍進を目指す。

チームの主軸は2022年ウィンブルドン制覇でカザフスタン初のメジャータイトルを手にしたエレナ・リバキナ(世界ランキング10位)だが、準々決勝で強豪アメリカを突破するにはチーム全体の力が必要となる。

スペイン

  • 監督: カルラ・スアレス・ナバロ
  • 代表選手: パウラ・バドサ、ジェシカ・ボウサス・マネイロ、クリスティナ・ブクサ、アリオナ・ボルソワ、レイレ・ロメロ(ヌリア・パリサス・ディアスの代替)
  • 最高成績:優勝(1991、1993、1994、1995、1998年)

1990年代に黄金期を築いたスペインだが、2008年の準優勝以降は勢いを失っている。

昨年は地元マラガで早期敗退を喫しただけに、今大会では巻き返しを狙う。

2000年前後に黄金期を築いたスペインだが、アルランチャ・サンチェス・ビカリオとコンチータ・マルティネス(現BJKカップ大会ディレクター)を中心としたチームは、13年間で5度の優勝と5度の準優勝を記録した。

しかし、2008年の準優勝以降は決勝進出が遠のき、昨年は地元マラガで早期敗退に終わった。カルラ・スアレス・ナバロ監督率いる現チームは、再びかつての栄光を取り戻すべく意気込み、巻き返しを狙う。

ウクライナ

  • 監督: イリヤ・マルチェンコ
  • 代表選手: エリナ・スビトリナ、マルタ・コスチュク、リュドミラ・キチェノク、ナディア・キチェノク、ユリア・スタロドゥブツェワ
  • 最高成績:ワールドグループベスト8(2010、2012年)

ウクライナも世界タイトル初制覇を狙う5チームの一角として、BJKカップファイナルへの出場権を初めて獲得。エリナ・スビトリナの活躍により、予選で2022年王者スイスを破り大舞台への切符をつかんだ。

世界ランキング15位のスビトリナと28位のマルタ・コスチュクが準々決勝シングルスでスペインに挑み、その後には双子のリュドミラ&ナディア・キチェノク姉妹がダブルスで登場する見込みだ。

アメリカ

  • 監督: リンゼイ・ダベンポート
  • 代表選手: ジェシカ・ペグラ、エマ・ナバロ、ヘイリー・バプティスト、テイラー・タウンゼント、マッカートニー・ケスラー(マディソン・キーズの代替)
  • 最高成績:優勝(1963、1966、1967、1969、1976–1982、1986、1989、1990、1996、1999、2000、2017年)

アメリカはこの大会において群を抜いた実績を誇り、これまでに18度の優勝、さらに12度の準優勝を記録している。ただし、直近25年での優勝はわずか1度と、かつての圧倒的な地位からは後退しているのが現状だ。

そんな中、フェドカップ時代に選手として3度の優勝を経験したリンゼイ・ダベンポート監督は、深圳で頂点を狙うべく才能あふれる布陣を揃えた。

シングルスでは世界ランキング11位以内に入るジェシカ・ペグラとエマ・ナバロが中心を担い、ダブルスでは2024年に初戦敗退を経験したチームの唯一の残留メンバー、世界トップランクのテイラー・タウンゼントが加わる。さらに、マディソン・キーズの代役としてマッカートニー・ケスラーが急遽招集された。

第3シードとして臨むアメリカは、初戦でカザフスタンと激突する。

■2025年ビリー・ジーン・キング・カップ決勝大会はいつ?

2025年のビリー・ジーン・キング・カップ決勝大会は、中国・深圳で 9月16日から21日 にかけて開催される。

「女子テニスのワールドカップ」と称されるこの大会には、8カ国が参戦し世界一の座を争う。

昨年(2024年)の王者イタリアが連覇を狙う一方、18度の優勝を誇る最多記録保持国アメリカも強豪としてタイトル争いに絡んでくることが期待される。

原文:Billie Jean King Cup 2025 Finals teams: Who is playing for the women's tennis title in China?
翻訳:小山亮(スポーティングニュース日本版)

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小山亮 Akira Koyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。都内の大学に在学中。15年間にわたりサッカーに打ち込んできたが、プロの試合観戦や分析も趣味。幼少期からJリーグや欧州サッカーを追いかけ、現在は年間20試合以上をスタジアムで観戦している。大学のサークルでは監督を務め、全国2位を経験した。

Mike Perez

Mike is a freelance content producer and editor for The Sporting News. Mike previously spent 25 years working The Press Association, the UK's national news agency, covering a variety of sports and covering several major events including the 2012 London Olympics.