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本誌UKベテラン記者が中谷潤人vs西田凌佑を予想|アップセットは期待薄、中盤KO決着の根拠は?|6.8 プライムビデオボクシング13

Dom Farrell

石山修二 Shuji Ishiyama

本誌UKベテラン記者が中谷潤人vs西田凌佑を予想|アップセットは期待薄、中盤KO決着の根拠は?|6.8 プライムビデオボクシング13 image

時事

無敗のファイターを相手に世界タイトルの統一戦を行うことは通常、ボクサーにとって最終目標であり、単なる通過点としてクリアすべきものではない。

だが、WBC世界バンタム級チャンピオンの中谷潤人は、6月8日(日)、東京の有明コロシアムでIBF世界バンタム級チャンピオンの西田凌佑を相手にその戦いに臨む。

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中谷(30勝0敗、23KO)はこれまでに3階級制覇を達成しており、パウンド・フォー・パウンドのランキングにも名を連ねる世界で最もエキサイティングなファイターの一人だ。

今回の統一戦は、中谷が2024年2月にアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)を破って獲得したベルトの4度目の防衛戦となる。中谷はこれまでのバンタム級での4戦すべてにおいて6ラウンド以内に勝利を手にしている。

西田(10勝0敗、2KO)も中谷と同様に無敗を維持しており、今回は昨年5月にエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を破って獲得したIBF王座の2度目の防衛戦に臨む。

しかし、中谷の行く末にはもう一人の無敗の日本人王者が待ち構えている。4階級制覇に加え、2階級でアンディスピューテッド・チャンピオンに輝く『モンスター』井上尚弥だ。

モンスターとの大一番に向け、中谷の勢いは加速している。 ただ今回の西田戦で足元をすくわれれば、全ては水泡に帰すことも充分に理解している。

「チャンピオンが私の挑戦を受け入れてくれたことは非常に嬉しかったです」と中谷は専門誌『BoxingScene』の取材で語った。

「(フライ級とスーパーフライ級では)他のチャンピオンとリングに立てなかっただけに嬉しかった。彼はこの試合に全力で臨んでくることは分かってます。彼よりも厳しい準備をしなければ、勝利を確実なものにできない。全ては自分次第だと思っています」

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中谷潤人vs西田凌佑の参考オッズ

大手ブックメーカー『BetMGM』では、中谷は『-900』で明確な本命となっており、西田には『+600』のオッズがつけられている。このオッズを見る限り、無敗の世界王者である西田にとってもこの試合が極めて困難な挑戦となることを示している。

引き分けのオッズは『+2000』となっており、スタミナのある西田に対し、中谷の爆発的なパワーがものを言う(引き分けは起きにくい)と考えられている。

そのほかのブックメーカーのオッズは以下の通り。

FanDuel

  • 中谷の勝利:-1250
  • 西田の勝利:+630

DraftKing

  • 中谷の勝利:-1200
  • 西田の勝利:+700

Ceasers

  • 中谷の勝利:-1100
  • 西田の勝利:+650

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中谷潤人vs西田凌佑の試合予想

西田は技術的に優れたファイターで、バランスの取れた戦いを展開する。プロ8戦目で世界チャンピオンに到達する急成長を遂げるには、何か特別なものがないと難しいものだ。

しかし、中谷はそれ以上に特別な存在だ。鋭い技術を持つサウスポーの両者だけに序盤は慎重な展開となるかもしれないが、パワーの差はすぐに明らかになるだろう。

中谷は西田よりも3倍のプロ経験を持つものの、キャリアを通じて最終ラウンドのゴングを聞いたのはわずかに7回、対する西田は8回だ。

IBF王者の西田は、ヴィンセント・アストロラビオ(フィリピン)やダビド・クエジャル(メキシコ)のように無謀に突っ込むようなことはしないだろう。その分、中谷としては西田をKOで仕留めるために巧みに試合を組み立てる必要がある。

長期戦に持ち込みたいであろう西田陣営の課題は、中谷の勢いを削ぐだけのパンチ力を西田が発揮できるかにある。

試合直前の記者会見で中谷に対して「はたして打たれ強いのか」というクエスチョンがつけられた。しかし、前回の試合でアヌチャイ・ドンスア(タイ)を7ラウンドでストップさせたものの、これまでの試合を見る限り、最適な階級で爆発的な結果を残してきた強力な相手に対して、西田のパンチはいささか威力が不足していると考えられる。

それらを踏まえ、以下の結末を予想する。

スポーティングニュース(ドム・ファレル記者)の予想: 中谷の6ラウンドTKO勝利

原文:Junto Nakatani vs. Ryosuke Nishida fight predictions, betting tips: Expert picks, odds for 2025 bantamweight boxing unification
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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Dom Farrell

Dom is the senior content producer for Sporting News UK. He previously worked as fan brands editor for Manchester City at Reach Plc. Prior to that, he built more than a decade of experience in the sports journalism industry, primarily for the Stats Perform and Press Association news agencies. Dom has covered major football events on location, including the entirety of Euro 2016 and the 2018 World Cup in Paris and St Petersburg respectively, along with numerous high-profile Premier League, Champions League and England international matches. Cricket and boxing are his other major sporting passions and he has covered the likes of Anthony Joshua, Tyson Fury, Wladimir Klitschko, Gennadiy Golovkin and Vasyl Lomachenko live from ringside.

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。