現地16日(火)の夜はニューヨーク・メッツにとって良い夜だった。メッツはサンディエゴ・パドレス相手に8対3の勝利を収め、久々の連勝を飾った。
9月に入って8連敗を喫したメッツはフィラデルフィア・フィリーズに地区優勝を許し、ワイルドカードの最終枠をアリゾナ・ダイヤモンドバックスと争う状況に追い込まれている。ここから先の勝利は一つ一つが極めて重要となる。
この数ヶ月間、メッツは数多くの問題に直面してきた。トレードデッドラインが過ぎた今、これらの問題はさらに顕著になっている。
トップレベルで戦うために必要な補強を、メッツはトレードデッドラインで実現できなかったからだ。率直に言えば、メッツは補強を試みた。だが、獲得した選手の多くが期待された活躍を見せられないでいる。
トレードデッドラインでの補強が成功しなかったことについて、メッツの編成本部長デイビッド・スターンズ氏は次のように語った。
「シーズンがどう展開するか正確に知っていたら、(トレードデッドラインへのアプローチが変わっていたことは)間違いない。疑問の余地はない」とスターンズ氏は『SNY』の取材に答えた。
「我々はその時点で手にしていた情報に基づいて決断を下した。自分たちがその決断に至ったプロセスは全く問題ないと思っている。だが8月は確かに良くなかった。率直に言って、9月に入ってからも変わっていない。トレード期限が迫る中で、チームのいろんな部分が我々の予想を下回るパフォーマンスを見せていた。もし事前にこうなると知っていたなら、我々の行動は確かに変わっていただろう」
選手たちがポストシーズン進出に向けて最後の戦いを繰り広げている今、チームの責任者たるスターンズ氏が「もしもう一度機会があれば結果は違っただろう」と自ら失敗を認めるような発言をするのは好ましいことではない。
メッツにできる事は今ある状況を受け入れて戦い続けるしかない。そしてスターンズ氏にできる事はこの夏の過ちを繰り返さないよう過去から学ぶことだけだ。
原文:Mets' David Stearns should not have made his most recent comments about team
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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