大相撲秋場所(東京・両国国技館)は、9月14日の初日が間近に迫っている。同場所の最大の注目点は、何と言っても関脇・若隆景の大関とりだろう。
柴田雅人 Masato Shibata
大相撲の世界で戦う力士の多くは、常に身体のどこかに怪我や痛みを抱えているとされている。相手力士に付け入る隙を与えること、痛いのはみな同じで言い訳にはならないことなどから、可能な限り詳細は明かさずだましだましやっているケースがほとんどだ。
日本相撲協会は1日、14日に初日を迎える大相撲秋場所(東京・両国国技館)の番付を発表した。各段位で様々な力士の番付が変動したが、最も注目を集めたのは安青錦の新三役・小結昇進だろう。
大相撲の番付は、日本相撲協会が毎場所後に開催する番付編成会議によって決められる。十両昇進力士については、化粧回し等の準備が必要なことから会議後すぐに発表されるが、それ以外は本場所の初日から13日前の月曜日に発表されている。
7月に行われた大相撲名古屋場所では、幕内に42名の力士が名を連ねた。トップの成績を記録したのは、自身初優勝を果たした平幕・琴勝峰で13勝2敗。一方、全15日間皆勤しながら1勝14敗に終わったのが平幕・千代翔馬だ。
7月に行われた名古屋場所終了時点で、今年最も幕内で白星を挙げているのは横綱・大の里だ。大関昇進2場所目の初場所で10勝を挙げると、翌春場所で12勝、続く夏場所は14勝を記録し2場所連続優勝を達成した。名古屋場所は金星を4個献上するなど苦しみながらも、新横綱としては及第点といえる11勝をマークし、4場所計56勝としている。
近年の大相撲は、毎場所チケット争奪戦が勃発するほどの人気を博している。運よくチケットを手に入れたファンは各力士の取組はもちろん、多種多様なラインナップが揃う応援グッズやお土産もお目当てに会場へ足を運ぶ。
現在40歳の平幕・玉鷲は、史上まれにみる頑丈さを誇る力士として広く知られている。初土俵を踏んだ2004年1月場所から2025年名古屋場所まで、歴代1位となる通算連続出場記録(2025年名古屋場所終了時点で1718回)を更新中。“角界の鉄人”という愛称で呼ばれるようになってからも久しくなっている。
2025年名古屋場所で関脇を務めた霧島は、2023年名古屋場所~2024年夏場所にかけ大関に在位した経験を持つ。「三役で直近3場所33勝以上」という昇進目安は11勝(小結)、12勝(関脇、優勝)、11勝(関脇)と十分な成績でクリアし、昇進3場所目の2023年九州場所では自身2度目の優勝も果たしたが、故障の影響もあり短命に終わった。
大相撲の番付で上から2番目の地位である大関は、最上位である横綱の対抗馬としての活躍が求められる存在である。一般的には2ケタ勝利が及第点とされることが多い一方、1ケタ勝ち越しは“ハチナナ”(8勝7敗)、“クンロク”(9勝6敗)などという言葉で揶揄されることも珍しくない。
7月に行われた大相撲名古屋場所は、横綱・豊昇龍にとっては失望の場所に終わった。初日は小結・高安に勝利したが、2日目からまさかの3連敗を喫すると、左足親指の故障を理由に5日目から休場。1勝4敗10休と、自身ワーストとなる勝利数に終わった。場所後には横綱審議委員会(横審)から、金星を4つ献上した横綱・大の里も込みで「ファンの期待に応えられなかった結果を生んだことは残念至極だった」と厳しい評価を受けた。
7月に行われた大相撲名古屋場所では、1月の初場所から3場所連続で該当者無しだった殊勲賞を2名の力士が受賞した。1人は13勝2敗で自身初優勝を果たした平幕・琴勝峰、そしてもう1人が40歳の大ベテランである平幕・玉鷲だ。
相撲の取組において、立ち合いは勝敗の8割以上を左右するとされるほど重要な要素である。ほんの僅かなタイミングでも、立ち遅れれば命取りになりかねない。そのため、年6場所ある本場所を戦う各力士は前夜から作戦を練ったり、取組直前までイメージトレーニングを繰り返すことに腐心している。
大相撲の世界には過去何十年にもわたり、脈々と受け継がれている伝統の四股名がある。新たに背負う力士には名前負けしないような結果が求められることになるが、名古屋場所で期待通りの活躍を見せたのが現在20歳の平幕・藤ノ川だ。
大相撲では過去に何度か、日本中を巻き込むような熱狂的なブームが起こっている。中でも、1990年代初頭に起きた若花田(後の横綱・若乃花)、貴花田(後の横綱・貴乃花)を中心とした「若貴ブーム」は史上空前の盛り上がりだったと今でも語り継がれている。
大相撲の本場所では、関取と呼ばれる幕内・十両の力士は初日~千秋楽にかけ計15番取組を行う。各地位によって望ましいとされる成績は異なるが、番付の最高位である横綱は12勝程度を挙げれば及第点とされることが一般的だ。
7月に行われた名古屋場所で自身初優勝(13勝2敗)を果たした平幕・琴勝峰は、多くのファンから苦労人として認識されている力士だ。名門・埼玉栄高校3年時に佐渡ヶ嶽部屋へ入門し、初土俵を踏んだのは2017年九州場所でのこと。2年後の同場所で新十両に昇進すると、翌2020年名古屋場所では新入幕を果たすなど、当初は順調に番付を上げていた。
7月に行われた大相撲名古屋場所では、三役以上に8名の力士が名を連ねた。この中で唯一、15日間皆勤しての負け越しを喫してしまったのが小結・欧勝馬だ。
7月13~27日にかけて行われた大相撲名古屋場所は、平幕・琴勝峰が13勝2敗で自身初優勝を果たした。その琴勝峰には及ばなかったものの、千秋楽まで優勝争いを展開した力士の1人が平幕・安青錦だった。
大相撲名古屋場所は7月13~27日にかけ、今年から新会場となったIGアリーナで行われた。千秋楽までもつれる大混戦となった優勝争いを盛り上げた1人が小結・高安だった。
大相撲名古屋場所は7月13日~27日にかけ、今年から新会場となったIGアリーナで行われた。13勝2敗で自身初優勝を果たした平幕・琴勝峰を中心とした優勝争いは千秋楽まで大いに盛り上がったが、そこに水を差すような観客のマナー違反が目立つ場所でもあった。
大相撲名古屋場所は7月13日~27日にかけ、今年から新会場となったIGアリーナで行われた。最後までもつれた優勝争いの裏で、大関とりへ望みをつないだのが関脇・若隆景だ。
大相撲名古屋場所は27日、千秋楽の取組が行われ全日程が終了した。一夜明けた28日、豊昇龍・大の里の両横綱が横綱審議委員会(横審)から厳しい指摘を受けたことが報じられた。
大相撲名古屋場所は27日、千秋楽の取組が行われた。最後まで大混戦だった優勝争いを制したのは、東前頭15枚目の琴勝峰だった。
大相撲名古屋場所は26日、本場所最後の一日である千秋楽を迎える。初優勝がかかる平幕の琴勝峰(12勝2敗)、安青錦(11勝3敗)、草野(11勝3敗)の裏で、重要な一番に臨むのが関脇・若隆景だ。
大相撲名古屋場所は25日、13日目の取組が行われた。優勝争いが大混戦となっている中、この日から今場所を休場することになったのが平幕・尊富士だ。
大相撲名古屋場所は24日、12日目の取組が行われた。結びの一番となった横綱・大の里対平幕・一山本戦の途中、一部観客の間から手拍子やコールが起こるという異様な出来事が発生した。
大相撲名古屋場所は23日、11日目の取組が行われた。優勝争い単独トップだった平幕・一山本が敗れたこともあり、横綱・大の里が優勝戦線に踏みとどまった。
大相撲名古屋場所は22日、10日目の取組が行われた。本場所がいよいよ終盤戦に突入していく中、優勝争いに絡んでいる力士の1人が関脇・霧島だ。
大相撲名古屋場所は21日、9日目の取組が行われた。優勝争いはここから本格化していくが、この段階で早くも脱落気味となっているのが大関・琴櫻だ。
大相撲名古屋場所は18日、6日目の取組が行われた。序の口から幕内まで連日熱戦が続いているが、中盤戦に入った段階で幕内の優勝争いトップに立っているのが元大関の平幕・御嶽海だ。
大相撲名古屋場所は17日、5日目の取組が行われた。各力士の明暗が徐々に分かれつつある中、前日まで1勝3敗だった横綱・豊昇龍が5日目から本場所を休場することになった。
大相撲名古屋場所は16日、4日目の取組が行われた。結びの一番では横綱・大の里と平幕・王鵬が対戦したが、横綱・豊昇龍が2敗目を喫した前日の結びに続き、一部観客が取組後に土俵へ向かって座布団を投げ込むシーンがあった。
大相撲名古屋場所は15日、3日目の取組が行われた。結びの一番では横綱・豊昇龍と平幕・安青錦が対戦したが、取組後に複数の観客が土俵に向かって座布団を投げ込むという残念な一幕があった。
大相撲名古屋場所は14日、2日目の取組が行われた。横綱・豊昇龍が早くも今場所初黒星を喫したことが話題となったが、その豊昇龍と同様に苦杯を喫したのが元大関で西幕下筆頭の朝乃山だ。
大相撲名古屋場所は13日、今年から新たに会場となったIGアリーナで初日を迎えた。新横綱として今場所に臨む大の里は見事白星スタートを切ったが、この一番で一部観客による残念な出来事が発生した。
大相撲名古屋場所は、7月13日の初日が目前に迫っている。そんな中、関脇・大栄翔が右腓腹筋損傷により初日から休場するという心配なニュースが報じられた。
大相撲の世界で戦う力士には誰しも、現役人生を左右するような試練が訪れる。今、最も岐路に立たされている力士といえるのが、西前頭16枚目として名古屋場所に臨む御嶽海だ。
5月に行われた大相撲夏場所では、大関・大の里が14勝1敗で2場所連続優勝を果たした。同場所後に第75代横綱へと昇進し、来たる名古屋場所では2021年9月場所の照ノ富士(現伊勢ケ濱親方)以来となる新横綱としての優勝が期待されている。
2025年の大相撲は初場所後に豊昇龍、夏場所後に大の里と立て続けに新たな横綱が誕生した。両力士がファンの期待に応える活躍を見せる一方で、思わぬ苦境に陥っているのが大関・琴櫻だ。
日本相撲協会は6月30日、7月13日~27日にかけ開催が予定される名古屋場所の新番付を発表した。その内容について少なからず話題となったのが、平幕・安青錦の三役“お預け”だった。
2025年5月11日~25日にかけ行われた大相撲夏場所は、綱取りをかけた大関・大の里が2場所連続優勝(14勝1敗)を果たし見事第75代横綱へと昇進した。今年初場所後の豊昇龍に続く横綱昇進となったが、これにより大関は琴櫻1人だけとなった。
昨年の大相撲は1996年以来28年ぶりに全6場所・90日間でチケット完売、いわゆる「札止め」になったことが話題となった。今年もその流れは続いており、7月に開催予定の名古屋場所も既に札止めとなるなど本場所人気はますます高まっている。
今年の大相撲は5月に行われた夏場所をもって、早くも1年の半分を終えた。前半戦最大のトピックは豊昇龍(1月)、大の里(5月)と2名の横綱が立て続けに誕生したことで間違いはないだろうが、実はこの裏で12年ぶりの事態が発生している。それが「殊勲賞」獲得力士の不在だ。
現在交流戦が行われているプロ野球は、19日も6試合が行われた。最大のトピックは日本ハム・北山亘基が巨人相手に9回1死までノーヒットノーランの快投を見せたことだろうが、負けず劣らず話題になったのが広島の16失点だ。
昨季パ・リーグを制したソフトバンクが、今季は6月12日終了時点でリーグ4位(29勝27敗3分、勝率.518)と苦しんでいる。チームとリンクするように、ここまで不振が続いているのが守護神のロベルト・オスナだ。
2025年7月13日~27日にかけ開催予定の大相撲名古屋場所(愛知・IGアリーナ)。優勝候補の筆頭は、新横綱に昇進してこの場所に臨む大の里だろう。
サッカーJ1リーグに所属する横浜F・マリノスは、リーグ創設当初から参加している「オリジナル10」(現存するのは9クラブ)の一角を担うクラブ。Jリーグ屈指の名門だが、今季は深刻な不振に苦しんでいる。
2025年5月11日~25日にかけ行われた大相撲夏場所は、大関・大の里が14勝1敗で2場所連続優勝を果たし、場所後に第75代横綱へと昇進した。師匠・二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)以来、実に8年ぶりとなる日本出身横綱の誕生だ。
大相撲において、勝敗が決した時の技を指す「決まり手」。日本相撲協会が現在定めている82手の中に、幕内ではまだ一度も出ていない決まり手が存在することをご存知だろうか。
天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会が、2025年5月24日(土)~11月22日(土)にかけ日本国内で開催される。ここでは、各試合の日程・結果をまとめる。